ビーガンとベジタリアンの違いについて詳しくお話しますね。
一般的に日本では「菜食主義」と翻訳され、ストイックでつらいイメージがある菜食主義。しかし一歩踏み出して世界の現状を見てみると、そのイメージが覆ってしまいます。
決して宗教に関わる人や禁欲主義者のためのものではなく、普通の人でも健康のために行っている人も多いです。
この記事では、もっとさらに踏み込んで、
ビーガン(後述しますから大丈夫です!)とベジタリアンの違いについて解説しますよ!
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ビーガン?! それって何?!
日本ではひとくちに「菜食主義」と言われますが、海外では菜食主義の種類はいくつもあり、その種類の分だけ違った呼び方がされています。
あまりにも種類が多いので、ひとつの記事の中では扱いきれません。
話も煩雑になってしまいます。
ですから、ここでは「ビーガン」に話を絞ります。
ビーガンは、「徹底した菜食主義者」という意味です。
ヴィーガン、ベーガンとも書かれますが、どれも同じ意味です。
本当に食べるものは植物だけ…というタイプが「vegan(ヴィーガン)」です。
野菜と果物しか食べない人のことを指す…
と考えていいでしょう。
( 人によっては食べる野菜や果物によって、さらに細かく分類する人もいます )。
ビーガンの特徴というのは、ありとあらゆる「動物からとれる食品」を避ける点です。
ミルク、卵、それからハチミツまで避ける人もいます。
とにかく動物からとれる食品は、何もかも食べない人です。
それじゃあ、「ベジタリアン」はどんな意味??
「ベジタリアン」ほど意味が曖昧な言葉はありません。
人によって、ベジタリアンの意味の使い方は異なっているのが現状です。
統一された、絶対的な意味…というのは、まだきちんと確立されていないと言えます。
先ほど説明した「ビーガン」は、ベジタリアンの仲間のひとつだと筆者としてはそう主張します。
「ベジタリアン」という分類の中に、「ビーガン」と「非ビーガン(ミルク、卵、ハチミツは摂る人)」がいる…という感じでしょうか?
ですが「動物からとれるものを食べるならば、ベジタリアンじゃない!」と思う人もいるもの。
そういう人にとっては、「ベジタリアン=ビーガン」なのです。
考え方の違いのせいで、人によってその意味付けはさまざま…。
大切なことは「ひとりひとりが自分なりの意味を持っておく!」ということなのではないでしょうか?
菜食主義のせいで、栄養失調にはならないの??
お肉やお魚から摂れる分の栄養を、きちんと野菜と果物で補う…その前提があってこそ、栄養失調を防げるのだと思います。
ですから、これからベジタリアン(ここでの意味は「菜食主義者」全般)になろうとしている方は、足りなくなる栄養素をきちんと補える食事メニューを計画しなければいけません。
もしも何の計画もせずに、いきなりヴィーガン(最も厳格なベジタリアン)になってしまったとしたら…、
体に不調が出て、倒れてしまう危険だってあります。
ベジタリアンになること自体が危険なことではないのです。
問題は、ベジタリアンに「どう」なるか…ということなのですね。
いきなりスイッチのONとOFFを切り替えたように、
またたく間にベジタリアンになってしまうことが、体の負担となるのです。
もしもベジタリアンを目指すならば、まずは「非ビーガン」を目指しましょう。
そして、最終形態として「ヴィーガン」になる…
そう考えておいて下さい。
もちろん「非ビーガン」から「ビーガン」になるときにも、細かな食事計画を練らなければいけません。
食べるものはさらに絞り込まれていくのですから、相当の覚悟が必要です。
「非ビーガン」になったときよりも、もっと大変になるし、食事計画も細かく作らなければいけない…そう心得ておいてください。
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菜食主義を行うメリットはあるの?
菜食主義者として有名な、ピアニストのフジ子・ヘミングを例にとってみましょう。
フジ子さんは、ご自身の著書やインタビューでも度々、ご自分の菜食主義について言及なさっています。
菜食主義をはじめてもう数十年になるそうです。
病院の検査でもどこも悪いところがないと言われるそうで、体の不調に頻繁に悩まされることはないご様子…。
ご高齢でも、ハイクオリティーな演奏をできるのは、フジ子さんがベジタリアン(残念ながら、ビーガンかどうかは分からないのですが…)だからなのかもしれませんね。
年齢に負けない健康を維持できるのが、ベジタリアンのメリットでしょう。
まとめ
ベジタリアンの世界は奥が深いので、ひとつの記事では到底語り尽くせません!それでは以上、ビーガンとベジタリアンの違いについて、詳しくお話しました!